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韓国語初心者にお勧めしない教材:1時間でハングルが読めるようになる本

今日は、韓国語の初心者にお勧めしない入門書についてレビューしたいと思います。

普通こういうのってお勧めする参考書を紹介すると思いますが、今回はあえてお勧めしない参考書というテーマでお話したいと思います。

今回なぜこういうテーマにしたかというと、実は今日、私が気を付けたらいいなと思っている参考書としてご紹介する本、けっこう売れている有名な本です。

アマゾンで「韓国語」って検索したらすぐに出てきますし、先日私のサイトで取った、使っている参考書アンケートでも、結構上位に入っていたんです。

だから、この記事を見ている方の中にも、使っている方がたくさんいるかもしれません。

ただし、理由はこれから説明しますが、その本を使う上でいくつか注意すべき点があるかなと思い、あえて、今回この記事を作ることにしました。

では私が気を付けたら良いと思う参考書を発表します。それは、「1時間でハングルが読めるようになる本」です。



みなさん一度はこのタイトル、見たことありますよね?

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1時間でハングルが読めるようになる本

この「1時間でハングルが読めるようになる本」は、チョ・ヒチョルさんという方が書かれた本で、韓国語入門者向けの1冊です。

チョ・ヒチョルさんは大学で韓国語を教えたり、NHKのハングル講座に出ていたりと、とても有名な方です。

で、この本に関しての私の見解を先にお伝えしますと、この本は、近々韓国に旅行に行くけど、韓国語が全く読めないから、読めるようになっておこう、という人には使える1冊だと思います。

それに、本全体がカラフルに作られているので、すごく見やすいです。

観光で見そうな、看板や、商品名などがそのまま写真で載っているので、実際に使われている、生きている韓国語を学べる印象を受けました。

ただし、今後も韓国語の勉強を本格的にしていくつもりの、韓国語学習者の場合は、少し注意が必要です。どうしてかというと、この本でハングルを読めるようになるかもしれませんが、同時にハングルを間違って理解してしまう可能性もあるためです。

では順を追って説明していきます。まずはこの本の概要をご紹介します。

この本はその名の通り「1時間でハングルの文字が読めるようになること」をゴールにしています。この本の特徴は、ハングルの文字の読み方を語呂合わせで覚えられる点です。

例えば、ㄱの場合、文字の横に鎌の絵をつけて、「カマのK」というふうに説明したり、오と우は「上追う下」で覚えましょうと説明しています。なかなかユニークで楽しく勉強できます。

また、本の中では実際の韓国の看板などの写真を使って、その文字が読めるかどうか確認してくれるので、そのまま韓国に行っても確かに看板の文字などが読めるようになります。

それと、「1時間で」と名打っているだけあって、本当に1時間で最後まで読み切れますし、一応、平音、激音、濃音、合成母音、パッチムの読み方まで網羅されています。本当によくコンパクトにまとめられています。

では次に、この本を使う場合の注意点をいくつかお伝えしたいと思います。

まず、この本の一番気になる点といいますか、最大のウィークポイントは、入門者向けに外国語の文字を教えているのに、音声が付いていないということです。

言語はまず耳から学ぶものですし、ましてや文字の読み方を教える教材で、音声がないと言うのはちょっと致命的です。なぜかと言いますと、韓国語の入門者がこの本を読んだら、読み終わるころには、韓国語の全ての文字をカタカナで覚えてしまうことになるからです。

例えばハングル学習者が最初につまづくポイントの一つに、어と오の発音の違いがありますよね。しかしこの本では単に「オ」としか説明していません。

一応発音する際の口の形が違うことは書いてありますが、おそらくこの本の読者はその違いを最後まで理解できないだろうと思います。

同様に、激音や濃音など、初心者には音声があっても聞き分けるのが難しい音なども、簡単な説明だけで終わってしまっています。パッチムの連音化についても簡単にしか説明されていません。

この本には一応英語の発音記号も書いてはありますが、英語の発音表記を見て正しく発音できる人と言うのはそう多くないので、おそらくほとんどの読者は併記されているカタカナの発音だけを覚えて、韓国語が読めるようになったということになるのかなと思います。

次に、なぜかハングルの一覧表が載っていません。日本語で言えば、あいうえお表を一度も見せずにあいうえおを教えているような感じです。どう考えてもハングル表が付いていた方が理解が深まることは間違いありません。

だから、この本で断片的に読み方が分かるようになるかもしれませんが、ハングルの全体像がどのようになっているのか、イメージがつかめないのではないかと思います。

他にも、合成母音を通常の母音のように紹介していたりと、語学学習の教材としては少し気になる点がいろいろありました。

ですので、先ほども言いましたが、この本は韓国旅行に行く人が、その時だけ韓国語を読めるようになっておきたいと言う目的で使うのには適していると思いますが、韓国語学習者が始めに手に取るべき入門書としては、適さないのではないかと言うのが私の考えです。

ただし、もうすでにこの本を持っている方は別にがっかりされる必要はありません。ちゃんと別の本で韓国語の基本の発音をカバーできれば、この本は副教材として使う分にはおもしろい本だと思います。

また、この本を買おうかと思っていて、この記事を見てお勧めじゃないと聞いて、でも、他の参考書だと韓国語の読み方について詳しく書かれていないのでやっぱり不安だと言う人もいますよね。

そんな方のために私が入門書としてお勧めしたい1冊があります。それは「7日で読める!書ける!話せる!ハングル超入門Book」です。

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7日で読める!書ける!話せる!ハングル超入門Book

この本も、ハングルの文字を読めるようになることにフォーカスして作られています。

この本の良い点は、まず音声CDが付いていること、そしてハングルの一覧表が付いていて、平音・激音・濃音、そして合成母音全て網羅されていることです。

参考書にハングル表が付いていても、合成母音の部分が抜けていることって多いんですが、この本はちゃんとカバーされています。さらにその一覧表を切り離して壁に張ったりもできて便利です。

また、この本の特徴としてハングルカードと言うのが付属でついていて、子音字と母音字を組み合わせてハングルの文字を作りながら、韓国語の文字の成り立ちを覚えられるようにもなっています。

それと、この本のタイトルは「7日で読める」となっていますが、単にチャプターを7日間に分けているだけで、はっきり言って読むだけなら、こちらも1時間で読めます。

ただし、この本には70分の音声が付属していますので、音声も聞きながら学習を進めるとしたら3時間程度かと思います。

しかも値段もヒチョルさんの本と一緒です。もちろんヒチョルさんの本のような語呂合わせで覚えると言った手法ではないですが、1時間この本を読めば、同じようにハングルが読めるようになると思います。

3時間かけて音声も聞きながら読めば、より正確な発音でハングルが読めるようになると思います。

ですので、もしハングルの読み方や発音から独学でしっかり学びたいという方がいましたら、こちらの本を使うようにしたらよいと思います。

以上です。ではまた次回お会いしましょう。