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リアル韓国語① -(으)ㄴ 거구?/ 딱히/ 거든を学ぼう!

안녕하세요. 토미입니다. これから、リアル韓国語という初の企画をやります!
どういう企画かと言いますと、私と韓国人の友達とでガールズトークをする企画です。そしてそのリアルな韓国語会話をお見せした後に、私がネイティブがよく使う韓国語表現について説明する、といった内容になっています。

皆さんの韓国語学習の最終目的は「ネイティブと話せるようになる」ではないでしょうか?そのためには、大きく分けて2つのステップを上る必要があります。
まず1段階目が「教科書通りに学ぶ」、そして、2段階目が「リアルの韓国語で学ぶ」です。今回は、その2段階目の「リアルの韓国語で学ぶ」にフォーカスしています。

皆さんは、オンラインや実際に教室に通われたりしながら韓国語を学習していると思います。しかし、そこで学ぶ教科書のフレーズや、先生が使うきれいな韓国語は、実は学習者さん向けに最適化されています。
普通の韓国人は、あんなきれいにゆっくり、しかも、皆さんが知ってそうな単語や表現に配慮して話してはくれません。
韓国語教室の先生たちはプロだからそれができるんです。また、教科書にはよく載っている表現で、文法的には正しいけど、ネイティブはまずこんなこと言わないよね、といったものもあります。

ですから、ネイティブの韓国人の話すスピードについていきたいし、使う表現を理解したいのであれば、ネイティブの韓国語を話すその場を見るのが一番です。だから、この企画を始めました。
ただし、先ほども言いましたが、このリアル韓国語は、教科書での学習を終えた人向け、難易度で言えば中級以上です。
ですので、まずはしっかり教科書通りの韓国語を、韓国語教室や私の初級韓国語講座で学んだ土台の上で、こちらの学習に進んでください。基礎があってこそ、応用は役に立ちます。

今回この企画に出演してくれるのは、私の高校時代からの親友、ミンシルちゃんです。ちなみに会話は、友達同士なので、ためぐち、韓国語でいうと、반말になります。解説は、初級の文法は知っていることを前提にしています。
そして、ここでは教科書で教える正しいスペルではなく、実際の発音をもとにして、表記していきますので予めご了承ください。
「えっ!教科書の教えていることと違うじゃん!」と思われるかもしれませんが、そうなんです!教科書と実際にネイティブ使う表現の違いなどを発見するのも、またこの企画の醍醐味になります。

会話のリスニングは、私とミンシルちゃんが、台本を一切使わないで自然体のままの速度で話をしています。まぁ、普通に私とミンシルちゃんがおしゃべりしているだけなんですよね。
最初は少し早すぎてびっくりするかもしれませんが、何度も何度も繰り返し聞いたり、声に出してシャドーイングしたりしてみてください。
どうしても速度についていけない人は、始めは0.75倍速に落としてみても構いません。あきらめないでついて来てください!
全体の流れは、まず会話を日本語字幕付きで流します。その後に私の解説が入ります。そして、最後に会話を字幕なしで聞きます。

今日、お伝えするメインの表現は、-(으)ㄴ 거구?, 딱히, 거든になります。その他の表現も細かく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

그럼 시작할게요!

会話

先日、ミンシルちゃんがリアル韓国語の企画にのってくれました。ミンシルちゃん、ありがとう!ミンシルちゃんは、この企画で自分の人形、おもちゃコレクションを紹介したいそうです。どんな人形を持っているのか、会話を聞いて当ててみてくださいね。どうぞ!

토미: 그럼 오늘 소개하는 인형도 다 가져온 거구?
とみ:そしたら、今日紹介する人形も全部持ってきたの?

민실: 어.
ミンシル:そうだよ。

토미: 진짜? ㅋㅋㅋㅋ
とみ:ほんと?(笑)

민실: 인형이랑 장난감이랑 ….
ミンシル:人形とオモチャと

토미: 어, 진짜? 어디서 구한 거?
とみ:え、本当?どこで買ったやつ?

민실: 여기저기서
ミンシル:あちこちで

토미: 여기저기서. 그게 다 그게 뭐지 싱가포루나 그런 데도 가 봤잖아.
とみ:あちこちで。それで、すべて、それが何だっけ?シンガポールとか、そんなとこも行ったじゃん。

민실: 응, 그치. 싱가폴에서 사온 거는… 딱히 가져온 게 없고
ミンシル:あー、そうそう。シンガポールで買ってきたのは…特に買ってきたのはなくて

토미: ㅋㅋㅋㅋ(笑っている所を字幕で表現してください。)
왜?
とみ:(笑) なんで?

민실: 아니, 펭귄 인형이 한 마리 있긴 있거든… 근데 걔는 그냥 펭귄이야.
ミンシル:いや、ペンギンの人形が1ぴっきいるっちゃいるけどさ。でもあれはただのペンギンだね。

토미: 아, 그래?
とみ:あ、そうなの?

ここから解説になります。韓国語の初級者が分かりやすいように字幕にしてくださると助かります。下記の最初の部分だけ、字幕にしてほしいところをハイライトいたしました。

解説

それでは、一文ずつ見ていきましょう。
まずは、
토미: 그럼 오늘 소개하는 인형도 다 가져온 거구? 
とみ:そしたら、今日紹介する人形も全部持ってきたってこと? 

ここで가져온 거구を見てみましょう。これは、説明しづらい表現になりますが、用言の現在形、過去、未来連体形に [거구?] をつけたものになり「~するってこと?」という相手に確認する表現になります。丁寧語は、[거구요?]になります。

例えば、現在形は

이 영화는 한 시간 안에 끝나는 거구?
この映画は一時間以内に終わるってこと?

過去形は、
이 영화는 한 시간 안에 끝난 거구?
この映画は1時間以内に終わったってこと?

未来形は
이 영화는 한 시간 안에 끝날 거구?
この映画は、一時間以内に終わるってこと?

日本語の訳は、現在系と未来形が同じになってしまいますが、このように使います。

토미: 진짜? 

とみ:ほんと?

「本当?」は、진짜と정말がありますが、진짜の方が、親近感のある砕けた言い方になります。私も意識していたわけでは、ありませんが、ミンシルちゃんと2-3時間会話した映像を見ると、常に진짜を使って、정말は使っていませんでした。

민실: 인형이랑 장난감이랑 ….
ミンシル:人形とオモチャと

「~と」という時に、(이)랑を使っています。このように、「~と」という表現で、[와/과], [(이)랑], [하고]がありますが、会話で使う頻度が高いのは、(이)랑になります。

토미: 어, 진짜? 어디서 구한 거?
とみ:え、本当?どこで買ったやつ?

「買う」という単語は、사다もありますが、구하다もあります。어디서 산 거? といっても同じ意味になります。

민실: 여기저기서
ミンシル:あちこちで

韓国語と日本語は似ているようで違うところがあるので、それが面白いと、いつも思います。その一つが、この여기저기서 「あちこちで」になります。韓国語を日本語に直訳すると여기がこっち、저기があっちなので、「こっちあっちで」になります。つまり順番が逆になっているんです。他にも、[이것저것]は、日本語に直訳すると、「これあれ」ですが、「あれこれ」になりますし、[왔다 갔다 ]は、日本語に直訳すると「来たり行ったり」となりますが、自然な日本語では、「行ったり来たり」になります。

토미: 여기저기서. 그게 다 그게 뭐지 싱가포르나 그런 데도 가 봤잖아.
とみ:あちこちで。それで、すべて、それが何だっけ?シンガポールとか、そんなとこも行ったじゃん。

그게 뭐지 は、「あれなんだっけ」という意味で、言おうとしていることを考えているときに使う言葉です。그게 뭐더라「あれなんだっけ」を使ったりもします。過去形は、그게 뭐였더라. 「あれなんだったっけ」となります。日本語で不確実なものを指す時の「あの〇〇」は、韓国語では、[그]になるので、[그게 뭐지]で、「あれなんだっけ」になります。

민실: 응, 그치. 싱가폴에서 사온 거는… 딱히 가져온 게 없고
ミンシル:あー、そうそう。シンガポールで買ってきたのは…特に買ってきたのはなくて

그치は、[그렇지.]「そうだよね」の略です。他にも[그쵸]「そうですよね」もありますが、これは、[그렇죠.]が略されたものです。

シンガポールの正式な書き方は、싱가포르になりますが、ネイティブは、싱가폴とよく発音します。

そしてこの[딱히]「特に」という表現をネイティブはよく使うのですが、結構、韓国語を学習されている方は、この表現よりも、[특히]「特に」という表現に置き換えてしまう傾向があります。韓国語では、[특히]は、主に肯定文や何かを強調する時に使い、[딱히]は、否定文に使います。例えば、

저는 특히 떡볶이를 좋아해요. 私は特にトッポッキーが好きです。
の場合は、특히を使います。
しかし、

딱히 취미는 없어요. 特に趣味はありません。の場合は「趣味はない」という否定文なので[딱히]を使います。

민실: 아니, 펭귄 인형이 한 마리 있긴 있거든… 근데 걔는 그냥 펭귄이야.
ミンシル:いや、ペンギンの人形が1つあるっちゃあるけどさ。でもあれはただのペンギンだね。

[아니~]は、よく使う表現で、「いや~あのね」みたいに何かを説明する前置きに使います。
これはネイティブがしょっちゅう使うので、ぜひ覚えて、ドラマを見るときになど注意して聞いてみてください。必ず出ると思います。

そして、今日の講義の山場で一番難易度が高い表現、[있긴 있거든]は、「いるっちゃいるけどさ」という意味です。[있긴 있거든]は、[있기는 있거든]が縮約されたものです。これは、[用言の原型+기는]と[用言の原型+거든]で、「~と言われればそうだけどさ」になります。
そして、この表現を使う時には、기는で使った動詞を거든 の前でも繰り返すことが多いです。そして、[-기는 -거든.]の後に、[근데]と続き説明を入れることが多いです。

例えば、
청소하긴 했거든. 근데 엄마가 그걸로는 안 된대.
お掃除したっちゃしたんだよ。でもさ、母さんがそれじゃダメだってさ。となります。

形容詞では、
잘 생기긴 잘 생겼거든. 근데 성격이 까다로워.
かっこいいっちゃ、かっこいいけどね。でも性格が気難しいよ。
とかです。

今回の[있긴 있거든]を使うと、
남자 친구가 있긴 있거든. 근데 잘 안 챙겨 줘.
彼氏がいるっちゃいるんだけどさ。でもあんまりよくしてくれないよ。

と使えます。これを使いこなせるだけで、ネイティブ度がアップするので、ぜひ使ってみてください。

もう一度聞く

では一通り解説しましたので、今度は日本語の字幕なしで会話を聞きとってみましょう。始めに聞いた時よりもかなり沢山聞き取れるようになっているはずです。では、聞いてみましょう!

Zoomの会話文を今度は、日本語の字幕を付けず、韓国語の字幕だけで流す。
会話文(01:06)
토미: 그럼 오늘 소개하는 인형도 다 가져온 거구?
민실: 어.
토미: 진짜? ㅋㅋㅋㅋ
민실: 인형이랑 장난감이랑 ….
토미: 어, 진짜? 어디서 구한 거?
민실: 여기저기서
토미: 여기저기서. 그게 다 그게 뭐지 싱가포르나 그런 데도 가 봤잖아.
민실: 응, 그치. 싱가폴에서 사온 거는… 딱히 가져온 게 없고
토미: ㅋㅋㅋ 왜?
민실: 아니, 펭귄 인형이 한 마리 있긴 있거든. 근데 걔는 그냥 펜귄이야.
토미: 아, 그래?

以上です。

また今後も、ミンシルちゃんとのガールズトークを入れていきたいと思っていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

그럼 오늘도 행복 가득, 웃음 가득한 하루 되세요!

한국어 화이팅, 화이팅, 화이팅!
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