こんにちは! 今回は「韓国語」という言葉の表現方法を紹介しますね!
「韓国語」を韓国語で・・・、ちょっとややこしいですね(笑)
韓国語では「韓国語」と表現するのにいくつかの種類があります。
それから、「韓国語」という表現にまつわるいくつかの表現方法も勉強しましょう!
知っておくとためになる知識も紹介しますよ〜。
한국어:ハングゴ
まず一つ目が、한국어です。
「韓国」を意味する한국と、「語」を意味する어が組み合わさってできている言葉です。
日本語の表現方法と全く同じなので簡単ですね!
普段の会話のなかで、また新聞や教科書など紙面の上で、どこでも使われている言葉です。
「韓国語」という表現にはいくつか種類がありますが、この한국어は、どの場面でも使うことができるので、どの単語を使うか迷ったら、とりあえず한국어を使えば大丈夫です!
絶対に覚えておきたい単語の一つですね。
한국말:ハングンマル
続いて紹介するのが、韓国人ネイティブが会話のなかでよく使う表現한국말です。
말は直訳すると「言葉」という意味で、한국말は「韓国の言葉」という意味になります。
韓国語から日本語に直訳すると、「韓国の言葉」になるのですが、ニュアンスとしてはシンプルに「韓国語」と覚えてもらって大丈夫です!
じゃあ、한국어と한국말の違いってなんなの?と思うかもしれませんね。
基本的にどちらも同じ意味ですが、한국어は書き言葉、한국말は話し言葉で使われることが多いです。
つまり、普段の会話のなかでは、한국말のほうを使うことが多いですね。
でも、そこまで厳密に分けられているわけではないので、基本的にはどちらを使っても問題ないですよ。
例えば、「あの人は韓国語が上手です」という時は、저 사람은 한국말을 잘해요.と、한국말を使うことが多いです。
でも、もちろん한국어を使ってはいけいない、というわけではないので、この時も한국어を使っても大丈夫です。
한국말を使わないという場面もあるのでちょっと紹介しますね。
「한국어 교실(韓国語教室)」とか「한국어 교과서(韓国語の教科書)」など、言語としての韓国語を指す時は、必ず한국어を使います。
あとは、書き言葉としてはあまり한국말は使わないので、本やインターネットなど、文字で「韓国語」という表現を見かける時は、한국어と書かれていると思います。
한글:ハングル
この「ハングル」という言葉は、ほとんどの人が聞いたことがある単語ではないでしょうか?
これは、韓国語で使われている文字のことを指した言葉です。
つまり、日本語では「ひらがな」や「カタカナ」、「漢字」などの文字で表現されているのと同じように、「ㄴ」、「ㅏ」、「ㅇ」などの韓国語独特の文字のことをハングルといいます。
韓国語という意味ではなく、「韓国語の文字」のことだと覚えておきましょう。
例えば、「韓国語が話せます」と言いたい時は한글ではなく、한국어を使います。
もし、한글という単語を使ってしまうと、「ハングルを話せます」という文章になってしまい、日本語だったら、「ひらがなを話せます」とは言ってるようなかんじになっちゃいます(笑)
あくまでも「韓国語の文字」のことがハングルと覚えましょう!
훈민정음:フンミンチョウウン
「ハングル」という言葉の正式名称で、日本語では「訓民正音(くんみんせいおん)」と呼びます。
韓国や北朝鮮では、もともと中国から伝わった漢字だけを使って文章を書いていました。でも、中国語と韓国語では言語の構造が違うため、一般の民衆が漢字を使って文字を書くことが難しかったようです。それで、1446年9月朝鮮王朝第四代国王の世宗が学者を集め、漢文の解説書を作らせました。その時の本が「訓民正音」というものです。
なので、ハングルの正式名称を表す言葉でもありますし、その時に出版された本の名称を指す場合もあります。
現代のようにハングルが広まるには時間がかかりましたが、この訓民正音のおかげで大衆が読み書きができるようになりました。
普段の会話では、韓国語の文字を指して훈민정음とは使わず、한글を使います。
훈민정음は歴史の授業の時に使うぐらいでしょうか。
조선어:チョソノ
これは、「朝鮮語」を表す単語です。韓国語は韓国だけでなく、北朝鮮や中国の朝鮮族の間でも話されています。
でも、北朝鮮や中国の朝鮮族の人にとっても自分たちの言葉で、いわゆる「韓国だけ」の言葉だけではありません。
なので、韓国、北朝鮮、中国の朝鮮族が話している言葉をまとめて「朝鮮語」ということがあります。でも、韓国人のなかでは、北朝鮮が話している言葉も朝鮮族が話している言葉も한국어という認識かもしれません。なので、韓国人の間では、北朝鮮で話されている言語や、朝鮮族の間で話されている言語もすべて한국어を使って表現されます。
あえて、朝鮮半島とその周辺で話されている言葉ということを強調したい時に조선어を使うことがあります。
우리말:ウリマル
우리=わたしたち、말=言葉、ということで直訳だと「わたしたちの言葉」という意味です。
漢字由来でもなく、外来語由来でもなく、純粋な韓国語のことを表しています。
例えば、한국어の「어(〜語)」という言葉は、漢字の「語」という言葉の由来なので、ウリマルではありません。
한국말の「말(言葉)」の場合の場合、対応する漢字はないのでウリマルになります。
他にも、例えば、水という言葉の場合、탄산수(炭酸水)の場合、수が漢字の「水」に対応しているので、これはウリマルではありません。
찬물(冷たい水)の場合、물という言葉に直接対応している感じはないのでウリマルになります。
日本にはない韓国独特の概念かもしれませんね。
いかがでしたか?
今日は「韓国語」という単語の表現について学びました。
日本語と違って、いくつかの表現方法がありましたね。훈민정음や조선어、우리말の考え方は韓国独特のものかもしれませんね〜。
韓国の歴史を勉強することも言語習得の近道かもしれません。
한국어、한국말、한글は生活のなかでもよく使う単語なので、この3つはぜひおさえておきましょう!
では、また次回!