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1時間でハングルが読めるようになる完全講義

여러분 안녕하세요! 토미입니다.

今日は、韓国語の読み方を全く知らない人でも、1時間でハングルが読めるようになる、完全講義をおこなっていきたいと思います。

韓国語の文字、つまりハングルは丸や四角や棒線の組み合わせでできていて、少しとっつきにくいかもしれません。

しかし、実はその組み合わせのルールさえ分かってしまえば、すっごく簡単なんです。

ハングルの知識がゼロの方でも、1時間後には、全てのハングルを読むことができるようになります。

えー!たった1時間でハングルが読めるようになるの?と思うかもしれませんが、ちゃんと読めるようになりますので、心配せずについてきてください。

ハングルを読むためには、平音、激音、濃音、合成母音、パッチムの5つのステップを学習する必要があります。

この動画ではそれらを全て、一緒に学んでいきます。

さらに、後で詳しくご説明しますが、日本人が苦手とする韓国語の発音まで身に着けることができます。

ではまず最初に、ハングルの全体像から確認していきましょう。

日本語の「あいうえお表」にあたる、ハングル表をお見せしたいと思います。

今から皆さんが学ぶ文字はこちらです!

うわ!なんかたくさんある!とびっくりされてないでしょうか?

実は、これ以外にも、さらにもう少しあるんですよね。

でも大丈夫です。この動画を見終わるころには、今お見せした全ての文字が読めるようになりますので、心配せずについてきてくださいね。

ちなみに、今お見せしたハングル表は、下記からダウンロードできます。

ハングル表(横向き) PDF

できれば印刷してお手元に置いた状態で動画を見ていただけますと、さらに簡単に理解できるようになります。

もちろん、印刷できないよ!という人は、そのままでも大丈夫です。

ではさっそく、「1時間でハングルが読めるようになる完全講義」を始めていきたいと思います。

この1時間の講義を全部やり終えて、ハングルマスターになっちゃいましょう!

皆さんは必ずやり遂げられます!

그럼 시작할게요.

ステップ0:ハングル学習2つのポイント

ではさっそく、ハングルを学んでいきましょう!という前に、ハングルを学ぶ際に気を付けていただきたい2つのポイントについてお伝えしたいと思います。

ポイントの1つ目は、「文字と発音をセットで覚える」ということです。

これから皆さんに解説するハングルには、日本人にとっては同じ発音に聞こえるのに、韓国人にとっては違う発音、というものがたくさんあります。

この動画でも、補助的にカタカナやアルファベットで発音を表記していますが、それを頼りに、これは日本語の「お」の発音、これは英語の「K」の発音という形で覚えても意味がありません。

ですので、必ず私の韓国語の発音をしっかり聞いて、自分でも実際に発音して、文字だけでなく発音もセットで覚えるようにしてください。

そして、ポイントの2つ目は「発音は口の形で覚える」ということです。

音というのは、口や舌の形、または喉の使い方によって作られています。

ですので、この動画を見ながら発音する際は、私の口の形を真似して発音するようにしてください。

この2つのポイントを意識することは少しめんどくさいかもしれません。

でも最初にこれをやっておくだけで、すぐに韓国人にも通じる韓国語を話せるようになります。

1時間後には、韓国語が読めて、さらに正しく発音できるようになっていますので、心配せずについてきてください。

ではここからさっそく、ハングルを学んでいきましょう!

ステップ1:平音

最初に学ぶのは平音です。平音は母音と子音から成り立っています。

まず、ハングル表の1ページ目をご覧ください。

ここには縦10個、横14個で、合計140個の文字が載っています。

実は韓国語は母音の数も子音の数も、日本語より多いんです。

さらに、濃音や合成母音、パッチムなどがあり、全て組み合わせると数千もの文字が存在します。

こう聞くとちょっと難しいかなと思っちゃいますよね。しかし、大丈夫です!

みなさんが覚えなくてはいけない文字数は、なんとたったの24個だけなんです!

さきほどのハングル表をもう一度見てください。

青い母音の縦軸とオレンジの子音の横軸がありますが、実は表の中の文字は全て、この母音と子音の組み合わせだけで成り立っているんです。

例えばㅁはmの発音です。また、母音のㅏはaの発音です。ですから마はmaの発音になります。

つまり、この140字のハングル表は、母音10音×子音14音の機械的な組み合わせでできているわけです。

そして、濃音や合成母音、パッチムもすべて、これら24個の文字を組み合わせて作られています。

ですので、韓国語の文字数が何千個あろうとも、母音10個、子音14個の合計24個の文字の読み方を覚えているだけですべて読めちゃえるんです!

24個と言ったら英語のアルファベットよりも少ない数です。

ですから、韓国語を読むのって、実はものすごく簡単なんです!

ではまず最初に、母音から学んでいきましょう。

ここで用語を簡単に説明すると、母音というのは、全ての音の根源になるものです。

ハングル表を見ていただくと、一番左の縦軸の青い部分が母音になります。

ハングルの母音は、ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣの10個になります。

ここで気づいた方もいるかもしれませんが、同じような発音の母音があります。

ㅓとㅗ、そしてㅜとㅡです。

日本人には同じように聞こえるかもしれませんが、韓国人は別の音として聞き分けています。

これも、口の形とセットで発音を覚えていけば、日本人でもしっかり区別できるようになりますよ。

では1文字ずつ発音を確認していきましょう!

の発音は、日本語のアの発音と同じです。

の発音は、日本語のヤの発音と一緒です。

は、顎をがくんと落として、縦の字のように顎を落とすと覚えておいたらいいと思います。

もㅓと同じで顎を下に落とす感じです。

は、口を丸くすぼめて、グッと前に出して発音します。

も同じく、口を丸くします。

も口を丸くすぼめて、グッと前に出して発音します。

も口をグッと前に出して、すぼめて、発音します。

は口を横にぐっと引っ張ります。

も口を横にぐっと引っ張って発音します。

全部で、ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣになります。

整理してみると、ㅏㅑㅓㅕは、大きく口を開けてあごを落とす発音、ㅗㅛㅜㅠは、口をグッと前に出す発音、ㅡㅣは、口を横に引っ張る発音になっています。

では口の形を意識して、リズムよく一緒に読んでみましょう!

ㅏㅑㅓㅕㅗㅛㅜㅠㅡㅣ

これで母音は完璧です!

次に子音を学んでいきましょう。またハングル表の1ページ目をご覧ください。

まず説明があるのですが、上の右の方に激音と書かれていて、4つの文字の列が緑に塗られています。

実はこの4つは平音ではなく、後から学ぶ激音になります。

ですので、まずはこの4つを除いた10個の子音について学習していきます。

子音はㄱ, ㄴ, ㄷ,ㄹ,ㅁ,ㅂ,ㅅ,ㅇ, ㅈ,ㅎの10個です。ちなみに、今私が読んだのは子音の名前なのですが、皆さんは覚える必要はありません。

それと、これらの子音は全て発音するときの口の形をもとに作られています。

口の形を意識して字を覚えると、発音もぐんとよくなりますよ!

なお、ハングルは必ず母音と子音がセットになって文字が作られていますので、実際に発音する時は、先ほどの母音とくっつけて発音することになります。

まず、ㄱ(기역)は、kの音です。口の天井部から音を出します。口が自然と開き、舌は下側に置いたままとなります。

ではハングル表のㄱ(기역)の列を上から下に、一緒に読んでいきましょう。

가갸거겨고교구규그기

次に、ㄴ 니은は、nの音です。

発音するときに舌が前歯の後ろにつきます。だから、舌の位置に基づいて、この文字が作られています。

ではハングル表の니은の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

나냐너녀노뇨누뉴느니

次に、ㄷ디귿は、tの音です。nの音と同じで、発音するときに舌が前歯の後ろにつきます。

ではハングル表の디귿の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

다댜더뎌도됴두듀드디

次にㄹ리을は、lの音です。発音するときに、舌が前歯の後ろについて、一瞬口の中に入ります。

そのうねる様子を表して、ㄹになっています。舌が動いている感じが文字に出ていますよね。

ではハングル表の리을の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

라랴러려로료루류르리

次に、ㅁ 미음は、mの音です。

発音するときに、口を必ず閉じなければいけません。

この口を閉じている様子を表して、四角い形になっています。

ではハングル表の미음の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

마먀머며모묘무뮤므미

次にㅂ 비읍は、pの音です。

発音するときに미음のように口を閉じるのですが、若干、미음よりは空気が口から出ます。

この口を閉じているけど、空気を出すという意味で、ㅂの形になっています。

ではハングル表の비읍の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

바뱌버벼보뵤부뷰브비

次に、ㅅ (시옷)は、sの音です。

発音するときに、歯の隙間から音が出ています。

ですので、歯の形を意識してㅅという字が作られました。上が歯の部分で、下が歯の根っこと覚えたらいいと思います。

ではハングル表の시옷の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

사샤서셔소쇼수슈스시

次に、ㅇ이응は、母音に使われる字ですが、ingの発音です。

この発音をするときに、口の中は丸くなるので、丸を書きます。

覚えやすいですよね! 一緒に発音してみましょう。

ではハングル表の이응の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

아야어여오요우유으이

次に、ㅈ지읒は、chの音です。発音するときに、ㅅと同様、歯の隙間から音を出します。

ですので、ㅅ(시옷)の発音よりは若干強いよという意味で、시옷から一つ横棒を引いただけの形になります。

ではハングル表の지읒の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

자쟈저져조죠주쥬즈지

もしかすると気づかれた方もいるかもしれませんが、この자쟈、저져、조죠、주쥬は発音が一緒なんです。

単語や文法によって使い分けをしますが、基本的に発音は一緒だと思って頂いて大丈夫です。

最後にㅎ히읗は、 hの発音です。

이응のように、口の中に空洞ができるのですが、ㅇの発音より空気を出すという意味で、ㅎの形になりました。

なんか、鍋のような形にも見えますよね。一緒に発音してみましょう。

ではハングル表の히읗の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

하햐허혀호효후휴흐히

はい、これで皆さんは韓国語の平音を全て読めるようになりました!

では、いくつか練習問題をしてみたいと思います。これは何と読むでしょうか?

나무:木

答えはナムとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

다리:足

答えはタリとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

어머니:お母さん

答えはオモニとなります。

分からなかったという方は、ハングル表でもう一度確認してみてくださいね。

それと、平音で一つ注意していただきたいポイントがありますので、ご説明します。

まずこのハングル表を見てみましょう。

この橙色の子音の列の中に、発音が2種類書いてある文字がありますよね。

ㄱはkとg、ㄷはtとd、ㅂはpとb、ㅈはchとjです。

これは単語の始めに、この文字が来たときは左側の発音、単語の途中にこの文字が来たら右側の発音を使うと言う意味です。

右側の発音というのは、要は濁音になるということです。

ですから例えば、夫婦を表す부부はププではなくプブと読みますし、お父さんを表す아버지はアポチではなくアボジと発音します。

ちなみに、このように発音が変わることを有声音化といいます。

この後で、いろいろ単語を読んでいくときに、なんで濁音になっているんだ?と思ったら、このことを思い出していただければ大丈夫です。

平音は以上です!

ステップ2:激音

次は激音を学んでいきます。

ハングル表の1ページ目をご覧ください。激音は全部で4種類、차카타파です。

先ほど学んだ平音は、力を入れなくても出せる音でしたが、今回学ぶ激音は口から空気が出る音となります。

激音は、韓国語を長く学んだ人でも正しく発音するのが難しい文字です。

しかし、韓国人はこの違いをちゃんと聞き分けているので、これができないと韓国語が通じないこともあります。ですからしっかり練習しましょう。

今回はティッシュ1枚の準備もお願いします。これは激音の発音練習の時に使います。

ハングル表のカタカナ表記では、차は자と同じチャ、 카は가と同じカ、타は다と同じタ、파は바と同じパとなっています。

しかし実際には違う発音なんですよね。

気づいた方もいるかもしれませんが、それぞれの平音の文字に線を足すと激音の文字になります。

ですので、線を足した分だけ強く発音するんだと覚えたらいいと思います。

ちなみに、激音차카타파は平音の자가다바と違い、濁音になることはありません。

ですので、文字の最初に来ても途中から来てもいつもこの発音になります。

例えば、平音同士の호と주を合わせると、호주ホジュとなり、チュの発音がジュに変化します。

しかし、고と추の合わさった単語、고추はコチュと発音し、コジュとはなりません。

激音は「激しい音」と書くように、音楽で言うとスタッカートのような物で、パンとはじける音がします。

ここで、激音を出せているかどうかをチェックする簡単な方法があります。それがティッシュチェック法です。

一枚のティッシュを顔の前5㎝の辺りに持って、このティッシュが口から出る強い空気でパンパンはじけたら激音、少ししか動かなかったら平音となります。

ではまず激音からやってみますね。

차카타파

次に平音もやってみましょう。

자가다바

これ、やってみるとちょっと恥ずかしかったりするんですが、発音を改善するうえでは効果てきめんです。

では、ハングル表の激音の部分を上から下に、一緒に読んでいきたいと思います。

発音する時にティッシュがはじけたら激音成功です。

では最初は激音の치읓です。発音は平音と同じchの音です。

ではハングル表の치읓の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

차챠처쳐초쵸추츄츠치

もうね、これを練習しすぎると酸欠になるんじゃないって思えたら、正しく発音できています。

次に激音の키읔です。発音は平音と同じkの音です。ではハングル表の키읔の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

카캬커켜코쿄쿠큐크키

次に激音の티읕です。発音は平音と同じtの音です。ではハングル表の티읕の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

타탸터텨토툐투튜트티

次に激音の피읖です。発音は平音と同じpの音です。ではハングル表の피읖の列を上から下に一緒に読んでみましょう!

파퍄퍼펴포표푸퓨프피

はい、これで皆さんは韓国語の激音を全て読めるようになりました!

では、いくつか練習問題をしてみたいと思います。これは何と読むでしょうか?

치마:スカート

答えはチマとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

타다:乗る

答えはタダとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

커피:コーヒー

答えはコピとなります。

はい、正しく発音できましたでしょうか?

ちゃんと激音で発音できているか、必ずティッシュで確認するようにしてみてくださいね。

それと、最後の커피に似た単語で、코피というのがあります。

日本人はよく、このコーヒーと鼻血を間違えて発音してしまいます。

カフェに行って、「鼻血ください」と言ってしまわないように、私の口の形をよく見て発音練習してみてくださいね。

では一緒に発音してみましょう。

커피 코피 커피 코피

はい、これで激音まで終わりました。

皆さんはこれで、ハングル表の1ページ目の140個の文字全てを読んで発音できるようになりました!

おめでとうございます!

では今度は、ハングル表の1行目を左から右へ読んでいきたいと思います。

가나다라마바사아자차카타파하

はい。魔法の呪文のようですよね。

このように、このハングル表を縦から読んだり横から読んだりしながら、反復練習してみてください。

その文字を見た瞬間に頭の中に、その音がこだますまで練習してみましょう。

ステップ3:濃音

次は濃音です。これも平音の変化形で、平音の文字を2つ重ねて作ります。

平音は10個、激音は4個でしたが、濃音は5個あって、까따빠싸짜になります。

また、濃音は激音と同じで、単語の二文字目以降に文字があったとしても、濁音になることはありません。

ちなみに、日本語入力のキーボードでKKAと入力すると「っか」になるのですが、実はこれがそのまま濃音の発音にもなります。

つまり까(っか)、따(った)、빠(っぱ)、싸(っさ)、짜(っちゃ)というように、小さい「っ」が入ったような発音となります。

それともう一つ、濃音ならではの特徴があります。

濃音は激音と反対に、息がほとんど出ていかず、その代わりに喉を震わせて発音します。

要はカラスの鳴き声みたいな感じです。

息が出ない?喉を震わす?カラスの鳴き声?なんだそりゃ、と思いますよね。

でもこれもちゃんと、韓国の方は聞き分けられるので、練習あるのみです。

ではさっそく発音練習をしていきたいと思いますが、ここで登場するのが、またまたティッシュ君です!

今から平音、激音、濃音を順番に発音していきたいと思います。

平音はティッシュがちょっと揺れて、激音ではティッシュが大きく揺れて、濃音ではほとんど揺れません。

では早速やっていきましょう!ティッシュの動きに注目ですよ!

가 카 까
다 타 따
사 싸
바 파 빠
자 차 짜

息の使い方の違いが分かりましたでしょうか?

ではハングル表のㄲの列を上から下に一緒に読んでみましょう!

까꺄꺼껴꼬꾜꾸뀨끄끼

カラスの鳴き声みたいですよね。

次はハングル表のㄸの列を上から下に一緒に読んでみましょう!

따땨떠뗘또뚀뚜뜌뜨띠

次はハングル表のㅃの列を上から下に一緒に読んでみましょう!

빠뺘뻐뼈뽀뾰뿌쀼쁘삐

次はハングル表のㅆの列を上から下に一緒に読んでみましょう!

싸쌰써쎠쏘쑈쑤쓔쓰씨

次はハングル表のㅉの列を上から下に一緒に読んでみましょう!

짜쨔쩌쪄쪼쬬쭈쮸쯔찌

はい、これで皆さんは韓国語の濃音を全て読めるようになりました!

では、いくつか練習問題をしてみたいと思います。

濃音の入っている単語と入っていない単語を表示しますので、両方とも正しい音で発音してみてください。

ではいきますよ!こちらは何と発音するでしょうか?

크다:大きい 끄다:切る

答えはクダとックダになります。
ではこちらは何と発音するでしょうか?

아파:痛い 아빠:パパ

答えはアパとアッパになります。

ではこちらは何と発音するでしょうか?

자다:寝る 차다:冷たい 짜다:しょっぱい

答えはチャダ、チャダ、ッチャダとなります。

はい、正しく発音できましたでしょうか?

これを全部同じようにチャダと発音していても、ネイティブにはまったく通じません。

ちゃんと平音、激音、濃音の発音を使い分けられるように、なんども練習してみてください。

ステップ4:合成母音

次は合成母音です。

合成母音?は?名前を聞いただけでパニックになりそうですよね。

でも、分かってしまえば本当に簡単で、シンプルですよ。

合成母音は、二つの母音が合わさって成り立っているという意味になります。

韓国語の母音と言えば、아야어여오요우유으이でしたよね。

この基本母音の複数が組み合わさって、合成母音が作られています。

ではハングル表の2ページ目を開いてみてください。

合成母音は全部で11個あります。애, 얘, 에, 예, 와, 왜, 외, 워, 웨, 위, 의です。

ではまず、合成母音の成り立ちと発音を一通り解説していきたいと思います。

애は ㅏ + ㅣ 「ア」と「イ」が合わさって「エ」になっています。

얘は ㅑ +  ㅣ 「ヤ」と「イ」が合わさって「イェ」です。

에は ㅓ +  ㅣ 「オ」と「イ」が合わさって「エ」です。

예は ㅕ +  ㅣ 「ヨ」と「イ」が合わさって「イェ」です。

와は ㅗ +  ㅏ 「オ」と「ア」が合わさって「ワ」です。

왜は ㅗ +  ㅐ 「オ」と「エ」が合わさって「ウェ」

외は ㅗ +  ㅣ 「オ」と「イ」が合わさって「ウェ」

워は ㅜ +  ㅓ 「ウ」と「オ」が合わさって「ウォ」になります。

웨は ㅜ +  ㅔ 「ウ」と「エ」が合わさって「ウェ」になります。

위は ㅜ +  ㅣ 「ウ」と「イ」が合わさって「ウィ」になります。

의は ㅡ +  ㅣ 「ウ」と「イ」が合わさって「ウィ」唇を少し横に引いて発音します。

気づいた方も多いと思いますが、ここには同じ発音がいくつもあります。

まず、애, 에は同じ発音、얘、예も同じ発音、왜、웨、외も同じ発音です。

ハングル表では、얘[yae], 예[ye]とか、애[ae], 에[e]などはローマ字の発音が違う表記になっているのですが、実際には韓国人はほとんど同じ音で発音しています。

日本語で言うところの、「ず」と「づ」の違いのようなものです。

それと、一つだけ注意が必要なのが의です。なんとこの文字には、実は発音が三つあるんです。

一つ目はウィ、二つ目はイ、三つめはエです。

まず、単語の頭に의が使われるとウイになります。医者の의사や意味の의미などがそうです。

次に、単語の途中に의が使われるとイになります。

ほとんどの거의[거이]、獣医師の수의사 [수이사]などがそうです。

そして、助詞の「の」の意味で使われるときは、エになります。

私のお母さんは나의 어머니でナエ オモニと発音します。

また、合成母音は同じ発音が多いと言う話をしましたが、この의と、위は発音が明確に違います。

위は口を丸くしてウィと発音しますが、この의は口を横に開いてウィとなりますので注意してください。

では合成母音を一緒に発音してみましょう。

애, 얘, 에, 예, 와, 왜, 외, 워, 웨, 위, 의

はい、これで皆さんは韓国語の合成母音を全て読めるようになりました!

では、いくつか練習問題をしてみたいと思います。

これは何と読むでしょうか?

돼지:豚

答えはトェジとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

세계:世界

答えはセゲとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

사과:リンゴ

答えはサグァとなります。

はい、正しく発音できましたでしょうか?

では皆さんハングル表を開いてみてください。

これで皆さんは、このハングル表の1ページ目から3ページ目までの、全ての文字を読めるようになりました。

ここまであっという間に来られて、びっくりされているのではないでしょうか?

ここで、ちょっとした豆知識です。実は合成母音が作られるのには一定のルールがあるんです。

韓国語の母音は、大きく3つのグループに分かれています。

一つは陽性母音で아야오요がそれに当たります。

次に陰性母音で어여우유으がそれに当たります。最後に中性母音で이となります。

そして、合成母音を作るときは、陽性母音同士か陰性母音同士を組み合わせて作ることになっています。

ちなみに中性母音はどちらにも組み合わせることができます。

ですから、陽性母音の오と陰性母音のㅓとか陰性母音の우と陽性母音のㅏと言った合成母音は存在しません。

なぜここで3種類の母音の話をしたのかといいますと、これらの3つのグループ分けは、これから韓国語の文法を学ぶ上で、知っておくと大変便利だからです。

ですので、陽性母音、陰性母音、中性母音について簡単に触れてみました。

では次はいよいよ最後のステップ、パッチムとなります。

ステップ5:パッチム

ではパッチムについてご説明します。

パッチムとは、韓国語で받침と書くのですが、받치다(支える)という単語が語源になっています。

何を支えているのかというと、子音字と母音字がセットになったものを支えています。

韓国語は母音と子音がセットになって、一つの文字が成り立つのですが、その下に、さらに子音を組み合わせることができます。

これがパッチムです。

パッチムとして使われている子音は16個ありますが、その発音の種類は7つだけです。

つまり、違う文字で同じ発音になるものがいくつもあるんです。

子音の発音はカタカナよりもローマ字の方が理解しやすいので、ここではローマ字を使って、7つの音について説明していきます。

ㄱ, ㅋ, ㄲ, はkの音です。つまり악(AK)も앜(AK)も앆(AK)も全て同じ発音です。このkの音は、「着火(ちゃっか)」の「っ」の発音で、舌は動かず喉が詰まる感じです。

では一緒に発音してみましょう。악、앜、앆

次に、ㄴはnの音です。「おんな」の「ん」の発音で、上の歯の裏側に舌が当たります。

日本人はこの音が苦手な人が多いのですが、そういうときは「なん」という言葉を連続して言い続けてみてください。

なんなんなんなんなんなんなんなん。

舌が上の歯の後ろに繰り返し当たるのが分かると思います。その時の「ん」がㄴの音です。

または、舌を前歯で軽く噛んだ状態で、「んー」と言ってみてください。

んーんーんー。

韓国人でも、発音を強調するためにわざわざ歯で舌を噛んでㄴの発音をするときもあるんです。

そうやってㄴの音を発音するときの口の形に慣れて行きましょう。

では一緒に発音してみましょう。안、안、안

次に、ㄷ,ㅌ,ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ,ㅎはtの音です。ですから例えば、갖다(KAT TA)と같다(KAT TA)は同じ発音です。

「待った(まった)」の「っ」の発音で、上の歯の裏側に舌がピタッと当たります。

では一緒に発音してみましょう。앋、앝, 앗, 았, 앚, 앛, 앟

次に、ㄹはlの音です。英語のエルの発音で、舌が上の歯、または口の上の部分につきます。この音も日本人は苦手な人が多いのです。

練習法としては、口を少し開いた状態で、「ららららら」と言って、その後その口の状態を保ったまま「らるらるらるらる」と繰り返し言ってみてください。

らららららららら、らるらるらるらる。

このとき、「る」と言っているときに舌が上の口の後ろについていると思いますが、それがㄹの音です。

または、舌を前歯で軽く噛んだ状態で、口を少し横に開いてるーと言ってみてください。

では一緒に発音してみましょう。알, 알, 알

次に、ㅁはmの音です。「そのまんま」の「ん」の発音。ただ口を結ぶだけ。簡単な発音です。

では一緒に発音してみましょう。암, 암, 암

次に、ㅂ,ㅍはpの音です。「すっぱい」の「っ」の発音。これも日本語同様、ただ口をむすぶだけです。

では一緒に発音してみましょう。압, 앞, 압, 앞

次に、ㅇはngの音です。「だんご」の「ん」の発音で、「ん」の発音をしている時に口の中には空洞ができていて、舌は動かしません。

では一緒に発音してみましょう。앙, 앙, 앙

特に日本人はㄴ,ㅁ,ㅇが全て「ん」になってしまいやすいので、練習が必要です。
この3つのパッチムの発音練習に一番使える単語が선생님(先生)です。

始めの선の「ん」は上の歯の裏に舌をあてます。次の생の「ん」は口を少し開きます。最後の님はとにかく口をとじて発音すればOKです。

では一緒に発音練習してみましょう。
선생님 선생님 선생님

舌の位置や口の開閉を意識して、何度も練習してみてください。

では、いくつか練習問題をしてみたいと思います。
これは何と読むでしょうか?

안녕:こんにちは

答えはアンニョンとなります。
ではこちらは何と読むでしょうか?

일본:日本

答えはイルボンとなります。
ではこちらは何と読むでしょうか?

삼십:30

答えはサmシップとなります。

はい、正しく発音できましたでしょうか?

なお、パッチムの後に母音が来ると、リエゾンという発音変化がおこります。

これは、母音のㅇをパッチムの子音に置き換えて発音するというルールです。

ですので、한국어はハングッオではなく、ハングゴと発音します。

では続いて、ダブルパッチムについてご説明します。

先ほどのパッチムには子音が一つだけ付いていましたが、別々の子音が二つつくとダブルパッチムになります。

ダブルパッチムは全部で11個あります。パッチムが2つあっても出る音は一つですので、難しく考えなくても大丈夫です。

ㄳ, ㄺはkの音です。では一緒に発音してみましょう。앇, 앍, 앇, 앍

次にㄵ,ㄶはnの音です。では一緒に発音してみましょう。앉, 않, 앉, 않

次にㄼ, ㄽ,ㄾ, ㅀはlの音です。では一緒に発音してみましょう。앏, 앐, 앑, 앓

次にㄻはmの音です。では一緒に発音してみましょう。앎, 앎, 앎

次にㅄ, ㄿはpの音です。では一緒に発音してみましょう。앖, 앒, 앖, 앒

ダブルパッチムは、ほとんどの場合、左側の子音だけで発音をするのですが、ㄺ, ㄻ, ㄿだけは、右側の子音で発音します。

では、いくつか練習問題をしてみたいと思います。これは何と読むでしょうか?

닭:鶏

答えはタッとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

값:値

答えはカップとなります。

ではこちらは何と読むでしょうか?

삶:人生、暮らし

答えはサmとなります。

はい、正しく発音できましたでしょうか?

なお、先ほどのリエゾンはダブルパッチムでも発生します。

ダブルパッチムの時は左側のパッチムはそのまま残り、右側のパッチムだけが母音に置き換わります。

ですから、젊어요(若いです)は[절머요]、앉아(座って)は[안자]となります。

では最後の最後に総まとめの練習問題をしていきたいと思います。
これは何と読むでしょうか?

공부하다:勉強する

答えはコンブハダとなります。ではこちらは何と読むでしょうか?

배고파요:お腹がすきました

答えはペゴパヨとなります。では最後は文章ですよ!こちらは何と読むでしょうか?

편지를 쓰다:手紙を書く

答えはピョンジルルスダとなります。

はい、正しく発音できましたでしょうか?

以上です!

これで皆さんは、この世界にある全ての韓国語の文字を読めるようになりました!

試しに、韓国語のウェブサイトを開いてみてください。

今の皆さんは、意味は分からなくても、全ての文字を読めるようになっているはずです。

ハングルマスターおめでとうございます!

ここからさらに学ばれたいというかたは、こちらの「トリリンガルのトミ初級韓国語講座」をお勧めします。

この講座では、動画を順番に見ていって課題をこなすだけで、1600個の単語と80個の文法を習得できるようになっています。

ハングルが読めるようになった皆さんは、準備講座を学習される必要はありませんので、第2回の講座から学習を始めて見てください。

初級レベルの韓国語をマスターできたら、韓国旅行に行っても現地の人と楽しくコミュニケーションできるようになりますよ!

ではこれからも一緒に、楽しく韓国語を学んでいきましょう!

そして必ず、韓国語マスターになっちゃいましょう!

그럼 오늘도 행복 가득, 웃음 가득한 하루 되세요!

한국어 화이팅, 화이팅, 화이팅!!