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韓国語能力試験(TOPIK)初級の完全攻略法!

Tomi
Tomi

韓国語能力試験2級の攻略法を伝授します!

今回は韓国語能力試験の初級、特に2級の攻略法についてお話します。

今日の内容は、韓国語能力試験の概要、リスニング攻略法、リーディング攻略法の順に解説します。

具体的な攻略法を第52回の試験をもとにしてお伝えしていきます。

韓国語能力試験の概要

まず試験の概要と合格基準から確認していきましょう。
韓国語能力試験は韓国政府が実施している唯一の韓国語の検定です。韓国語の検定は、ハングル検定などあるのですが、最も公式的な検定といったら、この韓国語能力試験だと言えます。

初級の試験はリスニングとリーディングがあり、それぞれ4択問題となります。リスニングが40分で30問、リーディングが60分で40問、合計70問で、200点満点となっています。1級は80点以上、2級は140点以上で合格です。

ではここから、さっそく具体的な合格のための攻略法についてお伝えしていきます。まずは合格基準に対する考え方です。

4択ということは、適当に丸をつけても、確率的には200点満点中50点は取れるということを意味しています。

ということは、試験においては、自分でちゃんと解いて丸を付ける場合と、分からなくて適当に丸を付ける場合がでてきますよね。

それを前提に考えると、1級の80点というのは、実は5問中1問確実に解ければ、あとは適当に丸をつけても計算上、取れてしまえる点数です。

※自力40点+カン40点

では2級はどうかというと、5問中3問確実に解ければ、あとは適当に丸を付けても合格できます。ですから、2級の140点というのは、実は7割解けなくてはいけないのではなく、6割解ければいいんだということになります。

※自力120点+カン20点

もっといえば、過去問などを解いた感覚から、リスニングで確実に80点は取れる実力があるのであれば、リーディングは2問中1問確実に解ければ合格です。

※リスニング80点+リーディング自力50点+リーディングカン12.5点

これはどんな試験にも共通することですが、試験に合格すると言うことは、満点をとることではありません。合格最低点を超えることです。

ですから、今の自分の実力に照らし合わせて、リスニングとリーディングを何点ずつ取って合格基準点を超えるのかという目標を設定することが大切です。

試験の点数はやみ雲に勉強して取るのではなく、事前に計算して取ります。

あとは試験までの期間を、計算通りに点数がとれるように勉強時間を配分しながら突き進むだけです。

リスニング攻略法

リスニングは全部で30問を40分間で解いていくと先ほどお伝えしました。

問題の音声が2回ずつ読まれ、その内容に対する設問に答えていく形式です。

リスニングのポイントは、いかに場面を正しくイメージするかです。そしてそのために必要なのが問題文と選択肢の先読みです。

基本的に正答以外の選択肢はひっかけですから、音声の内容を少なからず反映していたりします。ですから、選択肢を読むだけで、だいたいどういう趣旨の音声が流れるのか、目星をつけることができます。

ですから問題の音声が流れる前に、必ずすべての問題文と選択肢を読んでおくようにしましょう。

この先読みをしていくためには、2回流れる音声のうち、基本的に1回目の音声で答えを出すようにしましょう。

2回目の音声はあくまでも保険としてとっておき、自分の答えが正しいと思えたら2回目の最後まで聞かずに次の問題の選択肢を先読みしましょう。

例えば、このリスニング1番の問題を見ると、

1.
① 네,영화를 해요.
② 네,영화가 아니에요.
③ 아니요,영화를 안 봐요.
④ 아니요,영화가 재미있어요.

映画という単語、영화がすべての選択肢に出ています。①の영화를 해요というのは、映画をしますという意味なので、文章的におかしいです。①以外の三つから選ぶということを予め、想定することができます。

リスニングの攻略法は以上で、とても短いのですが、その理由は、リスニングは韓国語を聞きなれているかどうか、そして知っている単語量でほぼ決まるためです。

ですので、特に韓国語能力試験の初級レベルのリスニングであれば、リスニング力自体を向上させることで攻略していくというのが王道です。

単語量さえあれば、過去問を何回か解いていくだけで耳が慣れてきます。ぜひ試してみてください。

リーディング攻略法

初級のリーディング問題は全部で40問を60分間で解いていくことになります。
リーディング問題の攻略のポイントは、ずばり時間配分です。

実は、初級レベルの韓国語を十分マスターしている人でも、このリーディング問題は最後まで解けずに、終わりの方はマークシートを適当につけてタイムオーバーとなることが多いんです。

ですから、各設問ごとの時間配分をしっかり設定していき、感覚的に体で慣れていく必要があります。

リーディング問題全体をタイプ別に分けると、大きく以下の3つに分類できます。

1.語彙・文法問題

最初の9問は語彙や文法の知識があるかを確認する問題です。これは本当に単純で、問われている単語を知っていれば解けるし知らなければ解けません。ですので、1問30秒を目安に、あまり時間をかけすぎずに、分からなければ適当にマークを付けて次に進むようにしてください。
語彙・文法問題は9問×30秒で、少なくとも合計4分30秒で終わらせましょう。

そして、点数配分を見ても、分かりますが、ここら辺の問題は、ほとんど2点です。後ろに行けば行くほど、3点の問題が増えていきますので、ここはできる限り早く終わらせて次に進む方が賢明です。

 

2.短文読解問題

次の9問は短文読解です。20単語程度の短い文章やメール文などを読んで、その意味を理解できているかを確認する問題です。

また、正しい文を選ぶのか、間違っている文を選ぶのか、問いの内容に注意してください。そして、問題文から先に読む癖をつけて、問題文と上の短文が一致するか見ていきます。

この短文読解問題のもう一つのポイントは時制です。文章の中で登場人物が過去に何をして、現在何をしていて、そして、未来に何をするのかに焦点を当てて読むようにしましょう。

また、実は、このあたりから問題文だけでなく、選択肢を読むのにも時間がとられ始めます。ですので、特にいつもタイムオーバーになってしまう人は、正解が見つかったら残りの選択肢を読まずに次の問題に進んでください。例えば、問題文を読んで選択肢1を読んだ時点でそれが正解だと思ったら、残りの2,3,4番の選択肢を読まずに次の問題に進みます。

確かにちょっと緊張はしますが、意外とそれで合っているものです。皆さんもぜひ試してみてください。

例えば、この40番の問題ですね。

40. 다음을 읽고 맞지 않는 것을 고르십시오.

① 부산으로 갑니다.
② 표는 오만 구천 원입니다.
③ 아침 아홉 시에 출발합니다.
④ 오월 오일에 기차를 탑니다.

間違っている選択肢を選ばなければいけません。

まず、①の選択肢は、부산으로 갑니다. 「釜山に行きます。」ですね。そしたら、この上にあるチケットを見ます。これは、矢印から見ても、釜山に行くのではなく、ソウルに行くものですよね。これで、間違いが判明したので、もう次の問題に進みます。

短文読解問題は1問1分で解くようにしてください。

また、このあとの長文読解問題の途中に2問出てくる並び替え問題も、この短文読解問題に区分します。並び替え問題は、4つの短い文章を正しい順序に並べるものですが、4つの文章全部読んでも30単語程度にしかなりませんので、並び替え問題も1問1分で解くようにしましょう。

並び変え問題は最初の一文が何かを素早く見つけ出さなければいけません。

まず、選択肢を先に見て、一番に来ているのが、どの文章かを確認します。その次に四角いボックス内の文章を読む癖をつけるのがいい方法です。

また最初の1文になる可能性がある文が複数ある場合は、文頭、文末消去法を使ってみてください。例えば그리고, 그래서, 그렇지만や또などの接続詞や、이この, 그その, 저あのなどの指示詞が文頭に来ている文は、最初の1文の可能性が低いです。また、文末に때문입니다など、理由を述べる表現がある場合も最初の1文での可能性は非常に低くなります。これを知っているだけで、早く最初の1文にたどりつけます。

もう一つのポイントは、抽象度判別法です。基本的にこういった問題は起承転結がはっきりしているので、より抽象的な事柄から始まり、具体的な内容に話が進んでいきます。ですので、より抽象的な文が最初の1文になる可能性が高いです。

これらのポイントを踏まえて、58番の問題を一緒に解いてみましょう。

58.
(가)그렇지만 물 위에 있으면 오래된 달걀입니다.
(나)소금물이 있는 그릇에 달걀을 넣어 보면 됩니다.
(다)오래된 달걀과 신선한 달걀을 알 수 있는 방법이 있습니다.
(라)소금물에 넣었을 때 달걀이 그릇 바닥에 있으면 신선한 것입니다.

① (나)-(라)-(다)-(가)
② (나)-(다)-(가)-(라)
③ (다)-(가)-(나)-(라)
④ (다)-(나)-(라)-(가)

まず、選択肢を見て、一番に選ばれている文章を確認します。この場合は、(나)と(다)です。(나)は소금물이 있는 그릇에 달걀을 넣어 보면 됩니다. (塩水があるお皿に卵を入れてみればいいです) (다)は、오래된 달걀과 신선한 달걀을 알 수 있는 방법이 있습니다.(古い卵と新鮮な卵を見分ける方法があります)となっています。(나)は具体的な方法について述べているのに対し、(다)は単に話題を提起しているだけですので、(다)の方が抽象的です。

今の段階で答えが③と④になりました。③を見ていきましょう。③では、次に来る文が(가)となります。(가)は그렇지만 물 위에 있으면 오래된 달걀입니다. (しかし、水の上にあれば、古い卵です。) (다)の次に来る文章としては、ここで、接続詞の「しかし」が来るのは文脈上おかしいです。ですので、ここでは、④が正解だとわかったので、この時点で次の問題に行きます。

ここでは、(라)の文章を読まずに回答を見つけ出すことができています。その分、時間が節約できている証拠なので、ぜひ試してみてください。

短文読解問題は、並び替え問題も含め、11問×1分で11分で終わらせましょう。

 

3.長文読解問題

残りの20問は長文読解問題です。基本的には30~50単語程度の長文を1つ読んで、2つの設問に答えていくパターンになります。また、2つの設問のうちの一つは空欄に入る単語や文章を問うもの、もう一つは内容理解に関する問題がほとんどで、実は、これまで説明した、語彙・文法問題や短文読解問題と、出題内容のパターンは似ています。

ここでのポイントは、文章を始めから最後まで読んでから問題を解こうとせずに、先に設問を読んで、その答えを探しながら文章を読むことです。例えばまず穴埋め問題であれば、空欄を含む文だけを読んで答えを出せないかトライしてみます。それでだめならその一つ前の文も読んでみると言った形です。

例えば、この61番の文章もですね

요즘 공항에서 여러 가지 서비스를 즐길 수 있습니다.공항 안에 여행으로
피곤한 사람들이 잘 수 있는 방과 샤워할 수 있는 곳이 있습니다.그리고
여행 가방이 고장 났을 때 가방을 ( ㉠ )빌려주는 서비스도 있습니다.
겨울에 따뜻한 나라로 가는 사람들을 위해 겨울옷을 맡아 주는 곳도 있습
니다.여권을 안 가져온 사람들에게 여권을 만들어 주기도 합니다.

61.㉠에 들어갈 알맞은 말을 고르십시오.
① 고쳐 주거나
② 고쳐 보려고
③ 고치고 싶지만
④ 고친 것 같아서

그리고 여행 가방이 고장 났을 때 가방을 (ㄱ) 빌려주는 서비스도 있습니다. となっています。この文章だけで答えが十分に出る問題です。ですので、前後の文章を読むのではなく、この文だけを読んで答えを出します。

内容理解問題は、先ほどの短文読解問題の時と同じように、時制に気を付けながら選択肢を読み、正解を見つけたら残りの選択肢は読まずに次の問題に進むようにしましょう。

長文読解問題は、2問目の内容理解問題の方が配点が高い傾向がありますので、穴埋め問題は早く終わらせて、内容理解問題に進むようにしましょう。

時間配分としては、1つの長文と2つの設問をセットにして4分以内にこたえていくようにしましょう。長文読解問題は全部で10セットありますので、40分で終わらせましょう。

まとめますと、語彙・文法問題が4分30秒、短文読解問題が11分、長文読解問題が40分で、合計55分30秒でいったん解き終わる計算になります。

そして、残った約5分間を、答えに不安がある設問などの見直しに当てましょう。

受験者の中には、分からないからと言って、最後らへんの問題をマークせずに提出する人がいるのですが、それは、もったいない話です。特に、最後のあたりに来ると、配点も3点など高くなる傾向があるので、偶然にもあたる可能性があるわけですから、必ず全問マークしましょう。

最後になりますが、どんな試験でも試験慣れしておくことがとても重要ですが、そのための最大の武器が過去問です。ぜひ試験当日までに、過去3回分くらいの過去問か模擬試験にトライしてみてください。この過去問をやりこなすのには、ポイントが3つあります。

まず、時間は必ず図りましょう。過去問を時間無制限で解いても、実践力が付きません。過去問のリスニングは40分、リーディングは60分と決まっているので、必ずタイマーを付けて時間を計りながらやってみてください。

それと、二番目のポイントは、本番と同じマークシートをちゃんと準備して、本番さながらにマークすることです。

マークシート:TOPIK I (듣기 및 읽기).zip

そして三番目ですが、過去問は必ず全問正解するまで解き続けてみてください。最初に本番のように過去問を解きます。その後、答え合わせをして、なぜ間違えたのか確認します。そして、また同じ試験をやり直して、満点が出るまで、解き倒します。

特に初級の問題であれば、過去問を繰り返しやるだけでかなり点数アップが見込めます。

また、私の作成した韓国語能力試験の初級単語文法の聞き流し動画に出てくる単語・文法は全て完全にマスターして、意味を瞬時に理解できるようにしておくと、リスニング、リーディング全ての成績が向上します。

 

以上です。

今回ご紹介した方法はあくまでも私なりのテクニックなので、人によっては時間配分や選択肢から読むやり方など、合う合わないがあると思います。ですので、これらを参考にしていただきながら、自分なりの試験攻略法を見出していただけたらと思います。

ではまた次回お会いしましょう。