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韓国語のパッチムの発音と練習法(解説一覧表付き)

Tomi
Tomi

これを読めばパッチムも怖くありません!

今日は韓国語のパッチムについてお話をしていきます。

まずは、以前公開したハングル表をバージョンアップさせて、パッチムのルールの解説を付け加えましたので、こちらからダウンロードしてください。

ハングル表に日本語表記対応表を追加しました(2019/7/10)

ハングル表(パッチム解説付き)

主な流れとしては、パッチムの成り立ち、基本のパッチム、ダブルパッチム、そして発音の変化の順で説明していきたいと思います。

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パッチムの成り立ち

パッチムは、韓国語で받침と書くのですが、받치다(支える)という単語が語源になっています。何を支えているのかというと、子音字と母音字がセットになったものを支えています。

韓国語は母音字と子音字がセットになって、一つの文字が成り立つのですが、その下に、さらにパッチムという子音を組み合わせることができます。

パッチムが日本人に難しい理由は、子音の音だけで発音されるからです。よく、ありがとうございますを韓国語で「カムサハムニダ」と言う人がいますが、これはパッチムの発音ができていない典型的な例です。

確かに日本語のカタカナがふられている教材には、「カムサハムニダ」と書かれていたりしますが、正しくはカmサハmニダです。

ですので、今回の記事でパッチムの正しい発音を習得して頂けたらと思います。

では次に、パッチムの種類とその発音についてみていきましょう。

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基本のパッチム

パッチムとして使われている子音字は16個ありますが、その発音の種類は7つだけです。つまり、違う文字で同じ発音になるものがいくつもあります。

子音の発音はカタカナよりもローマ字の方が理解しやすいので、ここではローマ字を使って説明していきます。

ㄱ, ㅋ, ㄲ, はkの音です。「チャッカ」の「っ」の発音で、舌は動かず喉が詰まる感じです。

ㄴはnの音です。「おんな」の「ん」の発音で、上の歯の裏側に舌が当たります。日本人はこの音が苦手な人が多いのですが、そういうときは「なん」という言葉を連続して言い続けてみてください。なんなんなんなんなんなんなんなん。舌が上の歯の後ろに繰り返し当たるのが分かると思います。その時の「ん」がㄴの音です。または、舌を前歯で軽く噛んだ状態で、「んー」と言ってみてください。んーんーんー。韓国人でも、発音を強調するためにわざわざ歯で舌を噛んでㄴの発音をするときもあるんです。そうやってㄴの音を発音するときの口の形に慣れて行きましょう。

ㄷ,ㅌ,ㅅ, ㅆ, ㅈ, ㅊ,ㅎはtの音です。「おった」の「っ」の発音で、上の歯の裏側に舌がピタッと当たります。

特にこのtの発音のパッチムは7種類もあります。ちなみに先日、갖다と같다は同じ発音ですか?という質問があったのですが、ずばり、同じ発音です。

ㄹはlの音です。英語のエルの発音で、舌が上の歯、または口の上の部分につきます。

この音も日本人は苦手な人が多いのですが、練習法としては、口を少し開いた状態で、「ららららら」と言って、その後その口の状態を保ったまま「らるらるらるらる」と繰り返し言ってみてください。らららららららら、らるらるらるらる。このとき、「る」と言っているときに舌が上の口の後ろについていると思いますが、それがㄹの音です。または、舌を前歯で軽く噛んだ状態で、口を少し横に開いてるーと言ってみてください。

ㅁはmの音です。「そのまんま」の「ん」の発音。ただ口を結ぶだけ。簡単な発音です。

ㅂ,ㅍはpの音です。「すっぱい」の「っ」の発音。これも日本語同様、ただ口をむすぶだけです。

ㅇはngの音です。「だんご」の「ん」の発音で、「ん」の発音をしている時に口の中には空洞ができていて、舌は動かしません。

特に日本人はㄴ,ㅁ,ㅇが全て「ん」になってしまいやすいので、練習が必要です。この3つのパッチムの発音練習に一番使える単語が선생님(先生)です。始めの선の「ん」は上の歯の裏に舌をあてます。次の생の「ん」は口を少し開きます。最後の님はとにかく口をとじて発音すればOKです。舌の位置や口の開閉を意識して、何度も練習してみてください。

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ダブルパッチム

次はダブルパッチムです。

パッチムの中には二つの子音で成り立っているものがあり、それをダブルパッチムといいます。ダブルパッチムを使う単語数はそんなにありませんので、30個程度の単語を覚えてしまえば、難なくクリアすることができます。

ダブルパッチムは全部で11個あります。

  • ㄺ, ㄻ, ㄿ,ㄳ, ㄵ, ㄶ, ㅀ, ㄾ, ㅄ, ㄽ, ㄼ

ㄳ, ㄺはkの音です。

ㄵ,ㄶはnの音です。

ㄼ, ㄽ,ㄾ, ㅀはlの音です。

ㄻはmの音です。

ㅄ, ㄿはpの音です。

 

ダブルパッチムは、ほとんどの場合、左側の子音だけで発音をするのですが、ㄺ, ㄻ, ㄿだけは、右側の子音で発音します。

一応これが原則なのですが、ダブルパッチムの発音にはたくさんの例外がありますので、今回はそのいくつかをご紹介したいと思います。

まず、ㄼは通常左側のㄹで発音しますが、なぜか밟다は右側のㅂで発音します。ですから넓다は널따ですが、밟다は밥따となります。

ㄺは通常、右側のㄱで発音しますが、その後にㄱの子音が続くと左側のㄹで発音します。ですから읽다は익따ですが、읽고は일꼬となります。しかし、名詞の後にㄱが続く場合はㄱの発音となります。ですので、닭고기は닥꼬기となります。

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発音の変化

次は発音の変化です。パッチムの発音にはたくさんのルールがあり、さらに例外もあるのですが、今回は特に押さえておくべきポイントをご紹介したいと思います。

 

1.連音化(リエゾン)

パッチムの後にㅇが続くと、パッチムの子音が後ろの母音にくっつきます。

例:먹어 (食べて) →[머거]、이것은 (これは) →[이거슨]

 

ダブルパッチムの場合は、両方読みます。

例:젊어요(若いです)→[절머요]、앉아(座って)→[안자]

 

ただし、ㄷ, ㅌ, ㄾのパッチムのあとに이が続くとㅈ,ㅊ,ㄹㅊのように発音されます。

例:굳이 (あえて) →[구지]、같이 (一緒に) →[가치]、핥이다 (舐められる) →[할치다]

 

また、ㅎのパッチムのあとにㅇが来る場合、ㅎは発音しません。

例:좋아 (いいね) →[조아]、싫어 (いやだ) →[시러]

 

2.濃音化

ㄱ,ㄷ,ㅂの音のパッチムのあとにㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅅ,ㅈの子音が続くと、後ろの子音がそれぞれ濃音のㄲ,ㄸ,ㅃ,ㅆ,ㅉになります。

例:없고 (無くて) →[업꼬]、책상 (机) →[책쌍]、꽃밭 (花畑) →[꼳빧]

 

3.激音化

ㅎのパッチムの前後にㄱ,ㄷ,ㅂ,ㅈの子音が続くと、後ろの子音がそれぞれㅋ,ㅌ,ㅍ,ㅊになります。

例:축하해(おめでとう)→[추카해]、입학 (入学) →[이팍]、맞히다(当てる)→[마치다]

 

また、ㄶ,ㅀの後にこの4つの子音が続いた場合も激音化します。

例:많다 (多い) →[만타]、잃지 않다(失わない) →[일치 안타]

 

4.鼻音化

ㄱ,ㄷ,ㅂ,の音のパッチムの後にㄴ,ㅁの子音が続くと、パッチムの発音がそれぞれㅇ,ㄴ,ㅁになります。

例:박물관 (博物館) →[방물관]、감사합니다 (ありがとう) →[감사함니다]

 

また、ㅁ,ㅇのパッチムの後にㄹの子音が続くと、後ろの子音がㄴになります。

例:심리학 (心理学) →[심니학]、종류 (種類) →[종뉴]

 

また、ㄱ,ㅂのパッチムの後にㄹの子音が続くと、パッチムがそれぞれㅇ,ㅁになり、後ろの子音がㄴになります。

例:학력 (学歴) →[항녁]、합리적 (合理的) →[함니적]

 

5.流音化

ㄴの音のパッチムの後にㄹの子音が続く、またはㄹの音のパッチムの後にㄴの子音が続くと、パッチムも子音もㄹになります。

例:관리 (管理) →[괄리]、잃는 (失う) →[일른]

 

パッチムがㄹにならず、逆に後ろの子音がㄴになる場合もあります(漢字語に多い)。

例:결단력(決断力)→[결딴녁]、횡단로(横断歩道)→[횡단노]

 

以上です!

ただし、韓国語の発音はこれまで紹介してきたルールに沿わないものがいくつもあります。また、韓国のネイティブも必ずしも原則通りに発音しているわけではありませんし、どちらかというと原則ではない発音が一般化していることもたくさんあります。

例えば日本語でも、雰囲気を「ふいんき」と言う人ってたくさんいますよね。逆に「ふんいきがいい」などと正しい発音を使うと、違和感すら感じる人もいると思います。それと同じで、言語は原則と同時に実用面も理解する必要があることは、ぜひ覚えておいていただけたらと思います。

ではまた次回お会いしましょう。