韓国語で道を尋ねてみましょう。
今回も前回に引き続き、韓国で撮影した映像を元にお届けしたいと思います。
みなさん韓国に旅行に行ったら、泊っているホテルの受付で、近くにある有名な観光地やお店の場所を聞くことって多いですよね。
ホテルの人ってホテル周辺の地理に詳しいですし、観光ガイドに載っていないような情報も教えてくれたりもしますよね。
特に明洞に行って思ったのですが、多くのお店が密集しているので、自分で探して行くよりは聞いた方が手っ取りばやかったです。
そこで今回は、実際の韓国のホテルの受付で、近くにあるポッサム屋さんへの行き方を韓国語で聞いてみましたので、その会話のやりとりをご紹介したいと思います。
皆さんも日ごろ勉強している韓国語でホテルの人と会話ができたら、自信もつくし、韓国旅行がもっと楽しくなると思います。
ではまずは字幕なしで上記の動画の会話(1分6秒~)を聞いてみてください。
聞いた後に下記のスクリプトで内容を確認してみてください。
動画のスクリプト
토미; 저기요, 보쌈집 있어요?
トミ:あのー、ポッサム屋さんありますか?
안내원; 혹시 알고 있는 보쌈집이세요? 찾으시는 곳이…
受付:もしかしてご存知のポッサム屋さんですか?探されている所が
토미; 그런 데는 없고요, 놀부보쌈이나 유명한 보쌈집이면,,, 여기 주변이면 더 좋을 것 같애요.
トミ:そういう場所はなくてですね。ノルブポッサムとか有名なポッサム屋さんなら、この周辺ならもっと良いのですが
안내원; 여기 이비스호텔이고요, 이비스호텔 바로 옆에 있어요.
受付:ここがイビスホテルでして、イビスホテルのすぐ横にあります
토미; 많이 걸어야 돼요?
トミ:けっこう歩かなければなりませんか?
안내원; 아니오. 걸어서 3분이면 갈 수 있어요.
受付:いいえ、歩いて3分で行くことができます
토미; 다행이다.
トミ:良かった。
안내원; 나가서 오른쪽으로 가셔서 횡단보도 건너서요, 오른쪽으로 가시면 이비스호텔이 있어요. 이쪽에서 한번 더 꺾으시면 CU 편의점이 있거든요. CU 편의점이 보이시는 데에서 한번 더 들어가시면 돼요.
受付:出て右側に行かれて、横断歩道を渡ってですね、右側に行かれればイビスホテルがあります。ここでもう一度曲がればCUコンビニがあるんですね。CUコンビニが見える所でもう一度入ればいいです。
토미; 들어가면 돼요. 네. 알겠습니다.
トミ:入ればいいですか。はい、わかりました。
動画の解説
みなさんどれくらい聞き取れましたでしょうか?ちょっと聞こえづらいところもありましたし、話すスピードも速かったので、全然聞き取れなかったと言う方もいらっしゃると思いますが、大丈夫です。
この記事を見終わるころにはもっと聞き取れるようになっているはずです。
では今度は解説と字幕付きでもう一度見て行きましょう。
저기요, 보쌈집 있어요?
저기요は「あのー」という感じで、人に話しかけたり人を呼んだりするときに使います。
今回は私が「あの~、ポサム屋さんありますか」とかなり単刀直入に聞いていますが、[여기 주변에 보쌈집 있어요? ]と聞くと、「この周辺にポッサム屋さんありますか」という意味になるので、もっと柔らかい質問の仕方になります。
어디, 혹시 알고 있는 보쌈집이세요? 찾으시는 곳이…
혹시は「もしかして」とか「ひょっとして」という意味で使います。
韓国語で場所を表す固有語に、곳と데があります。
どちらもほとんど同じ意味ですが、곳は完全名詞で이 곳(この場所)というふうに使えますが、데は不完全名詞ですので이 데とは言えません。
必ず修飾語を伴って、먹는 데(食べる所)とか관하는 데(観光するところ)というふうに使います。
여기 이비스호텔이고요, 이비 호텔 바로 옆에 있어요.
바로は「すぐ」と言う意味です。
道を説明するときにはよく바로 앞에とか바로 옆에というふうに使います。
많이 걸어야 돼요?
많이は直訳すると「たくさん」ですが、많이 걸어야 돼요?と言ったら「けっこう歩かなければなりませんか?」と言う意味になります。
どの移動手段で目的の場所に行くのかと言うのはとても大切ですよね。
걸어서は「歩いて」と言う意味になります。
他にも「車で」は차로、「タクシーで」は택시로、「地下鉄で」は지하철로になります。
ですので、걸어서 가요? 차로 가요? 택시로 가요? 지하철로 가요? みたいに「行きますか」という意味の[가요?]と繋げて使えます。
나가서 오른쪽으로 가셔서 횡단보도 건너서요, 오른쪽으로 가시면 이비스호텔이 있어요. 이쪽에서 한번 더 꺾으시면 CU 편의점이 있거든요. CU 편이점이 보이시는 데에서 한번 더 들어가시면 돼요.
ここが今日のメイントークですよね。오른쪽は右側、왼쪽が左側です。
ちなみに「まっすぐ」は쭉といいます。この発音は面白いですよね。他にも똑바로も「まっすぐ」という意味があります。
横断歩道や道を渡るときは건너다を使います。動詞の後に면が付くと「何々すれば」という意味になりますので、오른쪽으로 가시면は「右側に行けば」となります。
이쪽에서は「こちら」という意味で、この場合は「この場所で」という意味になります。한번 또も良く使う表現で、「もう一度」という意味です。
꺾다は直訳すると「折る」なのですが、道案内で使う場合は「曲がる」という意味になります。ちょっと難易度の高い単語になりますが、道案内にはよく使われる単語です。
他にも돌다も曲がると言う意味で使われます。
CU 편이점이 보이시는 데は「CUコンビニが見える場所」となります。
韓国ではコンビニのことを편이점と言います。よく使う単語なので覚えておいたらいいと思います。
また、道案内では、目印になるものが見える場所という表現はよく使いますよね。韓国語では보이는 데といいます。
들어가다は「入る」という意味で、建物に入るときも使うのですが、今回のように、「この道に入る」というような意味でも使います。
それと、会話の全般を通じて、ホテルの方がとても丁寧な尊敬語で説明してくれています。
韓国語の尊敬語の作り方は動詞・形容詞+(으)시다となります。パッチムがあれば、으시다, なければ시다を付けます。
가다の尊敬語は가시다,들어가다の尊敬語は들어가시다と、꺾다の尊敬語は꺾으시다、덥다(暑い)の尊敬語には더우시다 となります。
観光客には丁寧な言葉使いになるので、動詞・形容詞の尊敬語も勉強しておくと役に立ちますよ。
ではもう一度、今度は日本語と韓国語の字幕付きでもう一度聞いてみてください。
初めに聞いた時よりもだいぶ聞き取れたのではないでしょうか?韓国で道を尋ねるときはだいたいこういったパターンになると思いますので、繰り返し聞いたり単語を入れ替えたりして何度も練習してみてください。
それと、もう一つ耳寄りな情報があります。
ミョンドンやトンデムンなどの観光地に行くと、赤いユニフォームを着た人たちが道端に立っているんですけど、この人たちも観光案内をしている人たちなんですよね。
今回私も初めて話しかけてみたんですけど、日本語がめちゃくちゃ上手なんです。
観光途中に道が分からなくなってどうしても誰かに聞きたい、でも韓国語も英語もちょっと不安、というときは、ぜひこの赤いユニフォームを着たみなさんに、声をかけてみてください。
以上です。
ではまた次回お会いしましょう。
アンニョン。