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【初級韓国語講座 第19回】한테/한테서と敬語の過去形を学ぼう!

Tomi

여러분 안녕하세요. 토미입니다.

皆さんお待ちかね、韓国語初級講座の時間です。この講座は、ゼロから韓国語を学び始めた人が、「独学で初級レベルの韓国語をマスター」できるように構成されています。

宿題もあり、テストもあり、さらにはゲームまであると言う、まるで学校のような講座となっています。ぜひこの初級講座を全部やり切って、韓国語の初級マスターになっちゃいましょう!

宿題の単語クイズをされたい方は、このページの一番下にありますので、そちらからチャレンジしてください。

今日の講座のテーマは【여기 계셨어요?】「ここにいらっしゃったのですか?」です。
今日の講座では[한테/한테서]「だれだれに、だれだれから」と、 [(으)셨습니다, (으)셨어요 (이)셨습니다/(이)셨어요]など「~されました」という敬語の過去形を学びます。

今日の講座を学べば「だれだれから何かを頂きました」など表現できるようになります。

今日の講座の流れについて説明します。まず最初に会話文を日本語字幕付きで聞いてみます。続いて、私が単語とフレーズ、そして文法について解説します。その後、今度は会話文を日本語字幕なしで聞き取ってみます。会話文の内容が理解できたら、今度は音読練習をします。

最後にこの講座の宿題を発表します。それと、おまけで今回は敬語を学んだので、歌詞に敬語が使われている스승의 은혜「師匠の恩恵」という歌をご紹介します。

Tomi

그럼 시작할게요.

今日の会話

今日の会話のテーマは【여기 계셨어요?】「ここにいらっしゃったのですか?」です。トミさんは課長に何かを伝えたくて、探していたようです。
トミさんと課長の会話を日本語の字幕付きで聞いてみましょう。どうぞ!

  • 토미:과장님, 여기 계셨어요?
    課長、こちらにいらっしゃったのですか?
  • 과장님:네. 무슨 일이 있었어요?
    はい。何かありましたか?
  • 토미:사무실에 누가 찾아오셨어요.
    事務室に誰かが訪ねて来られました。
  • 과장님:아마 김 변호사겠지요.
    恐らく、金弁護士でしょうね。
  • 토미:그분 변호사셨어요? 저는 몰랐어요.
    あの方、弁護士でいらっしゃいましたか。私は知りませんでした。
  • 과장님:김 변호사한테서 서류 받았어요?
    金弁護士から書類を受け取りましたか?
  • 토미:네. 이 봉투를 저한테 주셨어요.
    はい。この封筒を私に下さりました。

単語・フレーズ解説

では一文ずつ会話内容を確認しながら、単語とフレーズを解説していきます。

토미:과장님, 여기 계셨어요?

[과장님]は「課長」ですが、韓国の職場では、必ず目上の人の職位には、[님]「様」をつけて呼びます。[부장님]は「部長」、[이사장님]は「理事長」、[회장님]は「会長」となります。韓国は[님]をよく使う文化がありますが、いちいち「様」と訳す必要はありません。

과장님:네. 무슨 일이 있었어요?
토미:사무실에 누가 찾아오셨어요.

[누가]は「誰かが」という意味です。[누구]は「誰」となります。電話とかで誰か分からない時などには、[죄송한데 누구시죠?] 「すいませんが、どなたでしょうか?」と聞いたりします。

[사무실]は「事務室」です。[교실]は「教室」、[경비실]は「警備室」、[객실]は「客室」という意味です。[−실]だけでも日本語と同じ表現がいくつもありますね。

[찾아오다]は「訪ねてくる」という意味で、[찾아가다]は「訪ねていく」です。[찾다]は「探す、見つける」という意味です。例えば、[제가 선배님을 찾아가겠습니다.]「私が先輩を訪ねていきます。」というように使えます。

과장님:아마 김 변호사겠지요.

[아마]は「多分、おそらく」で、[아마도]ともよく言います。第16回では、[겠습니다/겠어요]について学んだのですが、覚えていらっしゃるでしょうか?

[겠습니다/겠어요]は「〜でしょうね」という推測の意味で使われている文法で、この[아마]「多分」と良いペアになります。
例えば、[친구는 아마 그 종이를 버리겠죠.]は「友達は多分、その紙を捨てるでしょうね。」という意味になります。

[변호사]は「弁護士」という意味です。ここで、[−사]のつく職業を簡単にまとめてみましょう。
[기사]は「運転手」、[통역사]は「通訳士」、[약사]は「薬剤師」、[의사]は「医者」、[목사]は「牧師」となります。基本的に、これらの職名を呼ぶときにも最後に[−님]をつけるのが一般的です。ですので、[기사님, 통역사님]などとなります。

토미:그분 변호사셨어요? 저는 몰랐어요.

[그분]は「その方」、[이분]は「この方」、[저분]は「あの方」です。ここで、韓国語が日本語と違う点は、「あの方は弁護士でしたか?」のように聞き手と話し手が共に知っていることを表す時には、[그]を使います。ですので、この文章で日本語の訳は「あの方」となっていますが、韓国語では、[그분]「その方」を使うのが自然な表現となります。

과장님:김 변호사한테서 서류 받았어요?

[서류]は「書類」です。[서류를 정리하다]と言ったら「書類を整理する」という意味です。

[받다]は「受ける、受け取る」という意味で、この単語は、[믿다]「信じる」、[얻다]「得る」と同じように、ㄷ変則が適応しない単語です。ですので、해요体にする時には、普通に[받아요], [믿어요], [얻어요]となります。簡単なので、助かりますよね。

토미:네. 이 봉투를 저한테 주셨어요.

[봉투]は「封筒」です。似た発音で[봉지]といえば「袋」という意味になります。

[주다]は「あげる・くれる」という意味で、[주세요]で「ください」という意味になります。例えば、[볼펜을 주세요.] は「ボールペンをください。」という意味です。

文法 Lesson

한테/한테서

名詞+한테
名詞+한테서
名詞+에게
名詞+에게서

次に文法について解説します。

[한테/한테서]「だれだれに、だれだれから」という意味で、人や動物に使う話し言葉です。話言葉なので、ドラマのセリフや話し言葉の口調のメールなどで見かけることが多いです。
書き言葉は[에게/에게서]になります。ニュースや形式的な文章ではこちらを使うほうが適切です。

これらはパッチムあるなしに関係なく名詞の後ろにつければいいだけなので、簡単です。本文では

이 봉투를 저한테 주셨어요.(この封筒を私に下さりました。)

となっています。これを書き言葉の[에게]にすると[이 봉투를 저에게 주셨어요.]この封筒を私に下さりました。となります。意味は同じです。

次は[한테서]「だれだれから」を見てみましょう。本文では

김 변호사한테서 서류 받았어요?(金弁護士から書類を受け取りましたか?)

となっていて、これを書き言葉にすると[김 변호사에게서 서류 받았어요?]となります。

補足で説明すると、人や動物以外に「何々に、何々から」を表現したいときには、[에/에서]を使います。例えば、[에]「何々に」は、[나는 봄에 복숭아나무에 물을 줘요.]「私は、春に桃の木に水をあげます。」となります。[에서]「何々から」の例文は、[벚꽃에서 좋은 향기가 납니다.]「桜からいい香りがします。」となります。

クイズ

では、クイズを通して理解を更に深めていきましょう。カッコの中には何が入るでしょうか?

[베이징에 사는 친구(     ) 편지가 왔어요.] 北京に住む友達から手紙が来ました。
ここでは「だれだれから」と表現したいので、[한테서]を使い、[친구한테서]「友達から」となります。

次のクイズはどうでしょうか?

[부동산 직원(     ) 물어봤습니다.] 不動産の職員に聞いてみました。
ここでは「職員に」と表現したいので、[직원한테]となります。

 

(으)셨습니다, (으)셨어요

動詞・形容詞(パッチムなし)+셨습니다
動詞・形容詞(パッチムあり)+으셨습니다

それでは、次の文法を見てみましょう。第17回で、敬語の基本形は[(으)시다]とお伝えしました。これの過去形は、[(으)셨다]です。丁寧体は、[(으)셨습니다/ (으)셨어요]となり、否定文は、[안 (으)셨습니다/ (으)셨어요]または、[지 않으셨습니다/지 않으셨어요]となります。疑問文は[(으)셨습니까? / (으)셨어요?]となります。

肯定文 (으)셨습니다/ (으)셨어요 なさいました・されました
否定文 [안  (으)셨습니다/ (으)셨어요] [지 않으셨습니다/지 않으셨어요] なさいませんでした・されませんでした
疑問文 (으)셨습니까? / (으)셨어요?  なさいましたか・されましたか
名詞+肯定文 (이)셨습니다/(이)셨어요 いらっしゃいましたか

これもパターンはシンプルで、パッチムがあれば[으셨습니다/으셨어요]、なければ[셨습니다/셨어요]、用言の語幹にㄹパッチムがある場合は、ㄹが脱落します。では、パッチムのある単語の例文を見てみましょう。

이 신문을 읽으셨어요.(この新聞を読まれました。)

ここでは、[읽다]にパッチムがあるので、[으셨습니다/으셨어요]をつけて、[읽으셨습니다/읽으셨어요]となります。本文では、[토미:과장님, 여기 계셨어요?]「課長、こちらにいらっしゃたのですか?」と言っています。

これは、[계시다]「いらっしゃる」という単語にパッチムがないので、[셨어요]がついて、[계셨어요?]となっています。합니다体だと[계셨습니까?]になりますよね。他の例文も見てみましょう。

돈을  많이 버셨습니다.(お金を多く稼がれました。)

ここでは、[벌다]「(お金を)稼ぐ」という単語に[ㄹ]パッチムがあるので、[ㄹ]を削除して、[셨습니다/셨어요]をつけて、[버셨습니다/버셨어요]となります。

(이)셨습니다/(이)셨어요

名詞(パッチムなし)+셨습니다
名詞(パッチムあり)+ 이셨습니다

次に名詞の場合を見ていきましょう。名詞の場合には、[(이)셨습니다/(이)셨어요]となります。パッチムがあれば、[(이)셨습니다/(이)셨어요]、なければ、[셨습니다/셨어요]です。

이사장님이셨어요.(理事長であられました。)

ここでは、[이사장님]にパッチムがあるので、[이셨습니다/이셨어요]をつけて、[이사장님이셨습니다./이사장님이셨어요]となります。次は本文を見てみましょう。

그분 변호사셨어요?(あの方、弁護士でいらっしゃいましたか。)

ここでは、[변호사]にパッチムがないので[셨습니까?/셨어요]をつけて、[변호사셨습니까? 변호사셨어요?]となります。

クイズ

では、クイズを通して理解を更に深めていきましょう。カッコの中には何が入るでしょうか?

[부장님께서는 저한테 일을 (          ).] 部長は私に仕事を頼んでいませんでした。
「頼む、お願いする」は、[부탁하다]です。ここでは「頼んでいませんでした」という否定文を作りたいので、[부탁 안 하셨습니다/ 부탁 안 하셨어요/ 부탁하지 않으셨습니다./부탁하지 않으셨어요.]となります。

では次はどうでしょうか?

[사장님께서는 회사의 성장을 (          ).] 社長は会社の成長を願われました。
「願う」という単語は[바라다]で、パッチムがないので[셨습니다/셨어요]をつけて、[바라셨습니다/바라셨어요]となります。

今日の会話(日本語字幕なし)

では一通り内容を解説しましたので、今度は日本語の字幕なしで会話を聞きとってみましょう。
始めの時よりもかなり聞き取れるようになっているはずです。
どうぞ!

  • 토미:과장님, 여기 계셨어요?
  • 과장님:네. 무슨 일이 있었어요?
  • 토미:사무실에 누가 찾아오셨어요.
  • 과장님:아마 김 변호사겠지요.
  • 토미:그분 변호사셨어요? 저는 몰랐어요.
  • 과장님:김 변호사한테서 서류 받았어요?
  • 토미:네. 이 봉투를 저한테 주셨어요.

音読練習

会話の内容が理解できましたので、次に音読をしましょう。一文ずつ音声を流しますので、後に続いて皆さんも一緒に読んで下さい。ここの部分は数少ないアウトプットの時間になりますので、飛ばしたりせずしっかり声を出して音読して下さい。
どうぞ!

  • 토미:과장님, 여기 계셨어요?
    課長、こちらにいらっしゃたのですか?
  • 과장님:네. 무슨 일이 있었어요?
    はい。何かありましたか?
  • 토미:사무실에 누가 찾아오셨어요.
    事務室に誰かが訪ねて来られました。
  • 과장님:아마 김 변호사겠지요.
    恐らく、金弁護士でしょうね。
  • 토미:그분 변호사셨어요? 저는 몰랐어요.
    あの方、弁護士でいらっしゃいましたか。私は知りませんでした。
  • 과장님:김 변호사한테서 서류 받았어요?
    金弁護士から書類を受け取りましたか?
  • 토미:네. 이 봉투를 저한테 주셨어요.
    はい。この封筒を私に下さりました。

はい、お疲れさまでした。必ず5回は音読するようにしてください。

宿題

では今回の宿題を発表します!宿題は2つあります。
宿題の1つ目は、敬語の過去形を使って作文をしてみましょう。私だったらこうなります。

  • [우리 할머니께서는 간호사셨습니다.]「私のおばあさんは、看護師でした。」
  • [그리고 환자분들을 많이 아끼셨습니다.]「そして、患者の方々をとても大事にされました。」

宿題の2つ目は単語暗記です。初級単語一覧表の9ページの641番から680番の単語40個を暗記してきてください。このページの最後に、この40単語の単語クイズができるようにしてありますので、40個の単語を覚えたらぜひ挑戦してみてください。

おまけ

今日の講座内容は以上となります。
今日は敬語を習ったので、스승의 은혜「師匠の恩恵」という歌を一曲歌いたいと思います。

この曲はですね、「先生の日」に必ず学生が先生に歌う曲です。でも日本人からすると「先生の日」ってそもそも何?って思いますよね。

韓国では[오월 십오일] (5月15日)は、[스승의 날]と言って「先生の日」なんです。この日に、先生にプレゼントやお手紙を渡したりします。そして、クラスの生徒全員で今からお伝えするこの歌を歌います。

この歌には、今まで習った敬語が入っているので、どこか当ててみてくださいね。歌はあまり上手ではないのですが、頑張って歌いますので、皆さんもあまり期待せず聞いてください。
※実際の歌はYoutubeの最後の方をご覧ください

스승의 은혜는 하늘같아서(師匠の恩は天のようで)
우러러 볼수록 높아만지네(仰ぎ見るほど高くなる)
참되거라 바르거라 가르쳐주신(真となれ、正しくあれと教えて下さった)
스승은 마음의 어버이시다(師匠は心の父親であられる)
아~아~ 고마워라 스승의사랑~(あ~、有難い。師匠の愛)
아~아~ 보답하리 스승의은혜~(あ~、お返ししよう。師匠の恩)

Tomi

以上です。ではまた次回お会いしましょう。

한국어 화이팅 화이팅 화이팅!

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